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文学考

寝る前によく川端康成の『名人』を読む。この作品は実際に碁の対戦に立ち会った体験が下敷きになっていて、おそらくほとんどの部分が実体験なのだろうと思う。また三島由紀夫の『金閣寺』も実際の事件が元になっている。調べれば他にもそういう、実際の出来事を元にした小説を知らずに読んでいるのだと思う。

 

しかし、実際の出来事を書くのは文学ではなく作文ではないのか。実際にあったことなのか創作したものなのかということは、読み手が文を読み楽しむことには影響しないが、芸術作品としてみたときに、私には違和感がある。特に文豪と呼ばれる人でその作品が評価されている時には。

 

考えるに、私は単にいい文が読みたいのではなく、その人の創作の思念で創られた文を読みたいのだ。あぁ『名人』が創作であればどれだけすてきなことだったか。すべてを創作にするというのは難しいとしても、メインの下敷きにして書くのは避けたい。

遊びで書いているから放れる言葉なのかもしれない。