日々の雑感帖。小説は25pmにて公開しています。
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『世界の野菜を旅する』『男の作法』

玉村豊男さんのエッセイ『世界の野菜を旅する』を読みました。寝る前に本書を読むのが楽しみだったのにとうとう読み切ってしまい、2週目に突入する予定です。玉ねぎからキャベツ、ニンジン等々、それぞれの物語を玉村さんの文体で読めたのが幸せでした。日本料理で馴染みのナスやキュウリがインドの方から来たのだと知ってびっくりしたり、世界各地の意外な野菜事情が語られる様が楽しかったです。これを読んで以降、すべての成り立ちを考えてしまい、ここのアスファルトは以前は土で、電柱は明治ごろか、建物のコンクリートの発明から作っている会社の想像など、とりとめがなくなっています。

 

池波正太郎さんのエッセイ『男の作法』を読みました。今これをそのまま行うのは難しいけれども、考え方や根っこの部分は時が流れても変わらないんだなと感じ、参考になりました。また初版が出された1981年当時58歳だった著者自身も、若い世代がそのまま行うのは難しいだろうと記しており、書かれている内容は芯があり絶対の自信に満ちている中にそういう柔軟性も共存しているという点こそ、この人は素晴らしいと思いました。ただ自分の信念を押しつけるのではなく、著者のような人になりたいものです。さらに各場面での対応の仕方や見切り方など、経験積んでらっしゃるなという思いで読みました。

 

薄曇りの午後、川辺を歩くと寒風が吹いていました。無機質で寒々しい感じが寂しく、自分の居場所ではない気がして嫌いな類の雰囲気だったのですが、最近はそのままを受け入れるというか、それもいいなと思えるようになりました。感情の進化か退化か。