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『名人』、選挙

川端康成『名人』を読了。主人公を小説内の第三者から見るという点でほかの作品と一線を画していて、最初は戸惑いがありましたが少し読み進めたあたりから人の浅さと深さを描いた文に引き込まれました。完璧な人間なんていませんが、良くも悪くも隙のない人というのは存在します。この主人公はそういった人ではなく人間味がある人間で、その描写がまたいい。感想ではなくなってしまいますが、この作品を通じて、ちょっとしたことで批判したり、逆に周りと同じことを無意識に推奨するネット環境だったり、思考・行動の画一的なマニュアルを並べている営利サイトだったりと、無個性化が進む社会に過去の人からそうじゃないでしょと言われた気がしました。