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『名人』、選挙

川端康成『名人』を読了。主人公を小説内の第三者から見るという点でほかの作品と一線を画していて、最初は戸惑いがありましたが少し読み進めたあたりから人の浅さと深さを描いた文に引き込まれました。完璧な人間なんていませんが、良くも悪くも隙のない人というのは存在します。この主人公はそういった人ではなく人間味がある人間で、その描写がまたいい。感想ではなくなってしまいますが、この作品を通じて、ちょっとしたことで批判したり、逆に周りと同じことを無意識に推奨するネット環境だったり、思考・行動の画一的なマニュアルを並べている営利サイトだったりと、無個性化が進む社会に過去の人からそうじゃないでしょと言われた気がしました。


選挙報道をみていて、豊田真由子氏の落選会見がうつっていた。秘書に暴行・暴言をはいたことが大きく報道され、検索もしていない自分でさえちらほらネット批判を見るほどでした。これまでは私も批判側の意見でしたが、選挙報道で涙して反省している・大事なことを教わったと言っていた姿から表向きだけじゃない人間味を感じ、暖かな気持ちになりました。私も含め年老いて老人になるまで、生きている間は大小そういうことの積み重ねだと思います。自分を省みられる人なのだから、過去をしっかり精算してまた立候補してほしいと思ったのは私だけでしょうか。