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雲の向こう、約束の場所

新海誠さん監督の映画 『雲の向こう、約束の場所』 をBDで観ました。新海さんの作品は『秒速5センチメートル』をみたことがありますが、電車のシーンや学校などの描写からくる雰囲気が似ていて、やはり人それぞれ思い入れのある表現やシーンはどの作品にも自然と出てくるんだなぁと感じました。

本作にはSF的要素があるのですが、重要な場面を省略してしまったため話についていけず、その後のサユリの世界、ヒロキの世界は逆に長々と間延びしてしまっている感がありました。でもそれこそが新海さんの描きたかったことなんだと感じました。『秒速−』でもそうでした。ストーリーよりは、その人の言葉にならない心情、日常の薄汚れた気だるい雰囲気を伝えたい、自分が感じられるものを映像化しようとなさっているんだと思います。その点ですごく共感できるものがありました。

偉そうなことを書きますが、その肌で感じられるほどの日常に、あまり煮詰められていないご都合主義的なSFがマッチしなかったため、惜しいなぁというのが率直な自分の印象です。その点、『秒速−』は徹頭徹尾げんじつを貫いたので、非常に素晴らしい作品なのかなと思います。