日々の雑感帖。小説は25pmにて公開しています。
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 寒冷前線が降りてきたシンシンと冷える深夜、

路面から冷気とも温気ともつかぬ湯気が立ち昇っていた。

頼みの綱の鳥ももう見えない。

天井にはぺろりと夜が張り付いて、星たちを縫いとめる。

ピンクの豚の顔を持つ痩せぎすの男は

ビルとビルにぎゅうぎゅう挟まれながら泣き声をあげている。

その声が虚空にこだます。

遠くまで、遠くまで。